黒猫のクロ

怪我したクロ猫とのブログ

第二話 黒猫の飼い始め

地域猫の確保から猫を飼う決心をつけた初診まで、を書いていきます。(家に連れてくるまでを書こうとしましたが、長文になりすぎました)

 

車の下に隠れいる黒猫を見つけて、エサで誘き寄せることにしました。所有者の方には、地域猫を保護するので、少し車の周辺で作業させてもらいます、とお伝えしました。

黒猫はエサを近くに置くと少しづつ我々に近づいてきました。そして、余程お腹を空かしていたのか、手からエサを食べました。車から身体を出したことを確認し、タオルで確保。洗濯ネットで包んで、ダンボールに入れようと試みます。先ほどまでの様子とは異なり、必死に車の下へ逃げようと力強く動きます。私はこの時、この猫の力強さを感じとり、このまま地域猫として生活をさせてるのがよいのでは、と直感的に感じ、たじろいてしまいました。(今では、怪我の事やこの猫の様子を見ると、保護してよかったと思っています)

妻からは、とにかく確保優先しよう、という事で、必死に抵抗する黒猫をなんとかダンボールへ。黒猫の力強さを間近にし、地域猫としてこのまま逃すか、ここで悩みます。しかし、このまま逃がしても、またエサを求めて地域をさまようことになります。猫が苦手な近所の方もいます。ただ、保健所の方は地域猫なので、このままという判断でした。

考えてもその場に答えはなく、ひとまず病院へ連れて行って診察してもらおう、となりました。

 

妻は、猫を飼っていた時にお世話になっていた非常に信頼のおける獣医師さんを知っていました。その動物病院に、地域猫を保護して弱っているから診察お願いしたい、と電話でお伝えしました。野良猫なので、大丈夫かな、、、という心配がありましたが、「いいですよ、病院まで来れますか」とのことで快諾してくださいました。

ダンボールに黒猫をのせて、車でしばらく走り動物病院へ到着しました。

 

ダンボールを開け、診察台に置くと、黒猫は震えていました。先生が触診をすると「耳が熱いので風邪か、何かの感染症かもしれない」とのことでした。タオルにわずかに血がついていたのと後頭部の首元に傷が見えたので、猫同士の喧嘩で怪我したのでしょうか、と尋ねたところ、「そうかもです」とのことでした。

 

そして先生から「この後どうします?」と聞かれ、我々は顔を見合わせます。地域猫として生かすなら、爪を切るわけにはいかないし(彼の武器になるので切ることができない)、飼うなら爪を切りますけど、、、とのこでした。

私はこの時、黒猫が病気になってることがわかって、この黒猫の猫生に介入したのであれば責任取るしかないな、と思いました。妻も「飼うかぁ〜」ということで黒猫を飼い始める決意をしました。(妻は実家で猫を飼ったことがあり、次はメス猫の三毛がよかったらしく、ちょい悩みしたようです)

 

決断を先生に伝え、爪を切ってもらいました。これでこの猫も飼い猫です。診察としては、それ以外大きな傷は見つからず、ノミやダニも季節的にいないし見当たらず、でした。ひとまず抗生物質を1週間分与えて様子をみることに。最初の抗生物質は、ハイカロリーちゅーるに混ぜて先生が与えてくれました。抗生物質は、砕いても構わないので、とにかく食べさせてください、ということでした。

 

黒猫は弱っているからか、噛み付くこともなく、先生曰く「すごい人馴れしてる猫だよ」とのこと。年齢がわかるものか聞いたところ「歯の状態からおそらく一歳くらいだろう」ということでした。またその他の懸念として、「とにかく震えがすごいので神経系の疾病を持っているかもしれない」ということでした。

 

とりあえず、薬ももらい食事もできることがわかったので一安心です。これから家に迎えるために急ぎ物資調達をしていきます!

 

次回は、迎えるために買ったもの、を振り返っていきます。